The New Cactus Lexicon

2007.8.28-
The New Cactus Lexiconは、題名から分かるようにドイツのバッケベルグの大著Cactus Lexicon(1977)の後継を意味しています。以前から予告されていましたが2006年に英国のKew Gardenから刊行されました。
当クラブ会員の島田寿男氏に下記のように紹介していただきました。
英国のDavid Hunt氏が編集及び監修を行った、本文(373ページ)と写真集(525ページ)の2分冊からなる、最新の研究成果を取り入れたカクタス専門書です。
Nigel Taylor氏とGraham Charles両氏が、本の完成を手伝っています。
全カクタスを網羅する、この大部の専門書は当然のことながら、少数の人間ではできることではなく、その背後には彼らの本制作に賛同し、情報や写真を提供した多くの協力者が世界中にいます。
写真集は全て、カラーで、新しく準備され、種として認められたものだけにほとんど限定され、500枚以上載せられています。
本文では専門書でよく見られる記述方法に従っています。
すなわち最初の記載者や、記載雑誌、記載年、元の名前、分布、学術描写などが書かれていますが、省略文字が多く、その記述方法に慣れて、内容を理解するまでには多少時間がかかります。
分類上の主な点を序文から引用すると下記のようになっています。
この本で採用した属に関して、1999年に発行されたCITES Cactaceae Checklist第二版の中で容認された108属からの変更点は
@第二版で暫定的に容認された小さな3つの属(Acanthocalycium、Cephalocleistocactus、Cintia)が除かれた
AOpuntia属が再分割され、新たに12属が付け足された
Bその後の新記載(Pierrebraunia、Yavia)と分子データやその他の証拠に基づいて新たな属(Acharagma、Castellanosia、Cumarinia、Pfeiffera、Strophcactus)7つが加えられた。
Cその結果、差し引きすると総計で124属になる。この数は偶然ではあるがBritton & Rose氏が立てた属の数と等しい。
D種に対しては、原産地での変異性の幅をかなり考慮して、種の数はかなり絞っている、124属全体で亜種を含めて1816種、この数字はCITES Cactaceae Cheklist第2版の数字、2250に比べ434種減少している。
E種以下の階級としては変種、品種と言う考え方をやめ亜種に統一している。
本文に取り上げられたカクタス種はHunt氏達が種として認めたものにほとんど限定されています。
Hunt氏は研究者の立場に立つ人物ですから、種はできるだけ少なく纏める考え方です。
私も含めて趣味家の立場は、もう少し違いを細かく分類する立場ですので、彼の本に全く記載されていない種も多くあります。
私の関心は主にギムノカリキュームですので、他の種については全く分かりません。
ギムノカリキュームに関しては、オーストリアにAGGという専門家グループが存在し、雑誌を発行し、彼らの立場からの分類についての考え方を発表していますが、彼らの立場は趣味家の立場に近くHunt氏達も考え方とはかなり対照的です。
私は2つとも参考にしています。
購入方法は、いろいろありますが、私はドイツのウーリッヒから、サボテンを購入するのと同じ方法で手に入れました。
表紙は英文の紹介である下記のHPより転載させて頂きました。
http://www.cactuslexicon.org/
価格は160ユーロです。