初めに
奥一氏編の名著「サボテン12ヵ月」は1962年に発行され、サボテン栽培の基本から、各種の紹介や名人による栽培法までを網羅していました。一方、竹尾シャボテン栽培場の竹尾義信氏の「趣味のサボテン園芸」(1970)には、月ごとの管理のポイントが書かれた上に、日記風の短い記事もありました。当クラブの会長だった右田重雄氏の本は「サボテン栽培12ヵ月」(1977)で、初めに各月の栽培が詳しく述べられています。比較的新しい本では、平尾博氏のNHK趣味の園芸:作業12か月・サボテンがあり同様です。ここでは、それらに倣って、サボテンの1年の動きの内目に付いたことを開花記事を中心にして、また季節の世話などを日記風に記して栽培の参考にしたいと思います。気候の節目は、サボテンの生育や世話の変わり目でもあるので書いていきます。温度などは大阪の例です。属・種名の
緑色は北米産、
緑青は南米産です。
開花記事の属の前の○内の数字は、年の初めからの開花の順です。
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30日 移動性高気圧に覆われて、今年初めて最高気温が25℃を越えて夏日となった。換気だけでは高温になりすぎる恐れがある。
29日 最高気温が25℃近くになる日には、温室を閉め切ったままにしておくと長時間40℃を越えてしまう。洋蘭の葉はサボテンの体に比べてやや薄いせいもあるが50℃になると日焼けになるとされている。従って体表温度が50℃になるとサボテンでも、植え替え直後などで含水量が小さい場合は日焼けすることも考えられる。
適温はつかの間で、これからは、遮光や降温に努める必要がある。センサーが働いて自動的に換気を始めている。
25日 紅梅殿、菊水、銀紐、水栽培の新天地、フェロカクタスのポトシと天城、22パロディアの緋繍玉、23コピアポアの公子丸、24コリファンタの薫大将が
開花。続々と新しい種類が咲き始めるようだ。
21エキノカクタスの綾波が
開花した跡
。
16日 最高気温が約20℃になると、温室の最高温度が40℃に達し、サボテンが最も良く生長する。
Sメロカクタスのマタンザナス(朱雲)が
開花。
ステノカクタスの千波万波の
花に真っ赤なダニ、花粉を食べるという無害のタカラダニかも知れない。
藤の花が満開で、ツツジも沢山咲いている。
15日 エキノセレウスの太陽の
開花。かすかに香りがある。
14日 最高気温が4日続けて20℃を越えた。Rノトカクタス類の先頭を切ってユーベルマニアナス、またエキノセレウスのパメナシオルムが
開花。今年はノトカクタスで最も早く咲く雪晃が咲き損なったようだ。
ユーベルマニアナス

パメナシオルム

13日
太陽と
磐石が
開花。
5日 Q有星類の先頭を切って白ランポウ玉が
開花。
2日 また寒の戻りがあるそうだ。
1日 最低気温が16.6℃と驚異的な高温である。植え替えを続けている。
日が高くなったので、南向きにしていた遮光では、真昼を挟んで強い時に直射日光が苗に当たってしまうようになった。
Oエキノマスタスの英冠と
Pワインガルティアの花笠丸、ユーベルマニア・ペクチニフェラが
開花。
ウチワサボテンの挿し木した将軍に脇芽と最北端産のフラギリスに頂芽。
英冠
花笠丸

??ギムノカリキウムの羅星丸が
開花。
?Mブロスフェルディアの松露玉が
開花。
31日 Mスクレロカクタスの彩虹山亜種terrae-canyonaeが
開花。クリーム色の大輪を群開。
31日 Kエキノセレウスの先頭を切って青花蝦が
開花。香りがある。蕾が見えてから40日近くである。Lネオウェルデルウマニアの群嶺が
開花。蕾はバイリアナム、シンシア・ナピナ、断琴丸。
青花蝦

群嶺

29日
ジンチョウゲの花は殆ど落ちた。
ユキヤナギ、アセビ、タンポポが満開。
レンゲが咲き出した。
28日 関西などで最高気温が20℃を越えて、全国的に桜が良く咲いている。月宮殿の花が萎んでいた。14日からだから10日余り開いていたと思われる。
23日 卒業式のシーズン、早いか遅いかなどと話題になっていた
サクラや、
モクレンが咲き出した。しかし明日から天気が下り坂のようだ。
22日
Jストロンボカクタスの
菊水が
開花。早くも温室の中で蚊が飛び始めた。
菊水

20日
テロカクタスの
長刺緋冠竜、ロフォフォラの銀冠玉が
開花。ツルビニカルプス・長城丸、ポラスキイやギムノカクタスの白鯱、イザベラエなどが
開花。
ウチワサボテンの紅花ウチワに脇芽とともに刺先に水滴。
長刺緋冠竜

銀冠玉

長城丸

スワボダエ

ポラスキイ

烏城丸

イザベラエ

金盃

紅花ウチワ

19日 赤い
ダニのような虫が今年初めて現れた。
冬咲きの代表である
Iステノカクタスが色々
開花中。
槍穂玉

17日 再び
寒の戻りで、今度は春分頃まで続くそうだ。
大暖冬の79年には、やはりシベリアの寒気団は弱いが4月頃まで影響することがあったそうだ。昨日の低温情報は寒の戻りと関係があるようだ。
16日 大阪府に
低温情報が出たそうだ。これから1週間低温が続く恐れがあるとか。明日の最低が4℃以下になるので農作物の管理に注意するようにということである。3月でも最低気温が4℃以下になるのは珍しくはないのになぜ出されたのか分からない。
盆サボと呼んでいる小さな各鉢植えの
金松玉・金毛丸に蕾、他のマミラリアより遅いのは水が少ないせいか。普通に植えた抱卵玉も。
14日
月宮殿と雲峰が
開花。月宮殿は花筒が長く、花びらは水平に広がり、雄蕊は束になったままで、夜も開いたままである。
月宮殿

雲峰

11日
Hペディオカクタスのノウルトニイ(月の輪殿)が
開花、香りがある。
アシャラグマ・金盃、Gシンシア・ナピナが
開花。
水栽培のフェロカクタス・ポトシに蕾。
9日
Fロフォフォラの
烏羽玉が早くも
開花、ツルビニカルプス・長城丸、バラ丸、ロゼイフロラスやギムノカクタス・紅梅殿、白鯱、イザベラエなど、マミラリア・白斜子が
開花。
Eフェロカクタスの
王冠竜が
開花
バラ丸

ロゼイフロラス

紅梅殿

薫鯱

白斜子(マミラリア)

水栽培の
蕾は新天地。満月はマミラリアの中では遅く蕾がついた。
テロカクタスや有星類の色々な種類の蕾が段々大きくなる。
エキノセレウスのパメナシオルムや宇宙殿に蕾。
8日 寒の戻りが予想されている。3月から4月にかけての時期に一時的に西高東低の冬型の気圧配置になるためだ。
大祥冠、多色玉、大輪丸、太陽、蓬莱宮、水栽培の弁慶柱の新刺活発。
Cアシャラグマ・アグイレアヌス、Dネオポルテリアが
開花
アグイレアナス
ネオポルテリア
水栽培の桜キリンが新しい葉、寒さに弱い木の葉サボテンの活動が始まった。
南米有葉円筒型ウチワサボテンの将軍に脇芽、北米扁平ウチワの紅花ウチワも頂芽を出してきた。
4日 最高気温が22℃を突破
1日 Bユーベルマニアのグミフェラが
開花、蕾はバイリアナム、シンシア・ナピナ、断琴丸。
グミフェラ(ユーベルマニア)
3月