サボテン12か月(2007年5月)
2007.2.2公開
2.17気候の節目を強化
3.15写真掲載開始
3.28 2000年から再現開始
5.10 月別記載に
5.24 月の世話説明開始

初めに
奥一氏編の名著「サボテン12ヵ月」は1962年に発行され、サボテン栽培の基本から、各種の紹介や名人による栽培法までを網羅していました。一方、竹尾シャボテン栽培場の竹尾義信氏の「趣味のサボテン園芸」(1970)には、月ごとの管理のポイントが書かれた上に、日記風の短い記事もありました。当クラブの会長だった右田重雄氏の本は「サボテン栽培12ヵ月」(1977)で、初めに各月の栽培が詳しく述べられています。比較的新しい本では、平尾博氏のNHK趣味の園芸:作業12か月・サボテンがあり同様です。ここでは、それらに倣って、サボテンの1年の動きの内目に付いたことを開花記事を中心にして、また季節の世話などを日記風に記して栽培の参考にしたいと思います。気候の節目は、サボテンの生育や世話の変わり目でもあるので書いていきます。温度などは大阪の例です。属・種名の緑色は北米産緑青は南米産です。開花記事の属の前の○内の数字は、年の初めからの開花の順です。

−−−−−−−−−−−−
5月
5月の世話
5月は、温度が上がって活動が本格化し、連休前後は花盛りともなります。
屋外で育てていても連休を過ぎた頃から、花が咲き始めます。
さらに、春の植え替えから1月程経って、根張りも本格化し、活発な苗は肥料を要求するようになります。
一方、害虫も繁殖を始めるので注意と対策が必要です。
最高気温25℃以上を夏日と呼びますが、5月になると目立って多くなり、それに応じて温室などでは温度が40℃を越すことが普通になります。
過湿の心配が無くなり、水やりの苦労が減ります。サボテンは乾燥に強いので、丈夫な種類は乾いても大丈夫です。
しかし、高温による日焼けの対策が必要になります。根張りの悪い物や、吸水力の弱い種類は要注意です。
温帯産や高地産の種類、小苗は水やりを忘れて乾燥させないように注意します。
これらは温室の中では、やや低い所など温度の低めの所に置くと良いでしょう。
夏に休みやすい種類を早く強制休眠させないようにして、湿気のある梅雨入りまで生育を維持させるようにします。
高温になって、挿し木や実生に適した季節になります。
5月の開花(属・亜属)、赤は新規
エキノカクタス
エキノセレウス
エキノプシス(エキノプシス、ロビビア)
エリオシイケ(ホリドカクタス
ギムノカリキウム
コピアポア
レブティア(アイロステラ、スルコレブティア)
ツルビニカルプス
ディスコカクタス
ノトカクタス(エリオカクタス
プテロカクタス
フライレア
ブロスフェルディア
マミラリア(ドリコテレ、初夏咲き種)
メロカクタス

5月24日
28日 アカントカリキウム紫盛丸が再び活発に開花
28日 ツルビニカルプスが再び活発に開花、水やりをやや増やし、乾燥の期間を短くしたためである。交麗丸は遅咲きのようで初めて咲いたようだ。スルコレブティア・レブティアロビビアなどの開花も乾き過ぎに敏感で、水やりを怠らないと夏まで咲く。
26日 晴れ。ギムノのやノトカクタスのワラシ開花ワタムシが方々で巣作りの準備中である。
25日 雨で梅雨のような空模様。そう思ったら、梅雨前線の影響と報じられている。梅雨入り前でも梅雨前線のことを考慮に入れる必要がありそうだ。5mm以上の雨は5月で5日目。奄美大島が梅雨入り、平年より16日も遅い。今年はエルニーニョと反対の、ペル沖の海水が低温になるラニーニャ現象が予想され、赤道付近で東風が強くなって、大陸の高気圧は弱く梅雨前線の北上を止めない為、梅雨入りは早くなり、猛暑・干ばつの傾向があるそうだ。関東の梅雨入りは沖縄の一月後が普通である。
昨年も沖縄の梅雨入りが5月14日(奄美は前日13日)と平年より6日遅かったが、九州から関東はそのころから梅雨のような天気が続いた。その理由は太平洋高気圧が強くて(梅雨)前線が北上していた為で、そのさらに原因はやはりラニーニャ現象のためにフィリピン沖で海水温が高まっている(雲が発生しやすい)為とされていた。(西日本・東海の梅雨入りは6月8日、東日本・近畿・中国の梅雨明けは7月30日)
20日 テラスで刺無し王冠竜とロビビアが開花

18日 ギムノのやフライレアのピグマエア開花



16日 低気圧が発生して夜には雨が降るとの予報
12日 今日は気圧の谷が近づき、寒冷前線が通過して、夜半に短い雨が降るそうだ。天気予報でしきりに雨が早く上がることを言っていたが、寒冷前線の雲は幅が狭い為だそうだ。「五月晴れ」というのに時々雨が降ると思って調べてみると、これは本来は旧暦5月の梅雨に当たる時の晴れ間のことを指したそうだ。でも今では5月の爽やかな晴れを指す言葉として定着している。なお、五月雨(さみだれ)も梅雨の雨で、一方6月を水無月と呼ぶのも旧暦では梅雨明け後に当たるからだそうだ。
11日 水栽培の花王丸が咲いた。
また、マミラリア属のドリコテレ群の香花丸が満開だ。名にふさわしく香りが立ちこめているが、これまでにも紹介したようにサボテンの花は実は香りのある物が多い。
ウチワサボテンのカイガラムシが今年2回目の大発生をした。全て洗い流すことにした。
植え替えをしていると、コナカイガラムシはまだ鉢底で活動前の者が多い。しかし、中には地上で活動を始めている者もいる。
花王丸

香花丸

28フライレアのアウレイスピナが咲いた。他の種類と同様に余り開かない。29スルコレブティアも良く咲くがこちらの方は日が陰るとすぐに花を閉じ始める。


7日 27ディスコカクタスのシリシコラ開花。夜咲きで香りがある。

8日 26エキノプシスのサブデヌダータ開花

7日 25プテロカクタスの黒竜開花。塊根で有名な南米のウチワサボテンだが、小型でも花が咲く。

6日 24節気の立夏である。連休や子どもの日の話題に隠れて見過ごすことが多い。ワタムシが新たな繭などをせっせと作っている。その一方で子虫が巣の中で待機を始めている。

12カ月初めに戻る