サボテン図鑑-根

2007.3サボテン信州掲載
3.23 公開
目次
1.初めに
2.根の形の分類
3.代表的な種類の根
4.栽培法

1.初めに
サボテンの根は、植え替えの時以外は見ることができず、関心が持たれることも少ない。普通の栽培書や図鑑では根について紹介されることは殆ど無い。しかし、栽培の成否は殆ど根を良く育てられるかどうかに依っていると言っても良い位重要である。従って、栽培に当たっては、どんな根をしているかを知って、それに合わせた管理をすると良い。ここでは、代表的な根の形や、例えば主な属について根の特徴を紹介することにする。合わせて、根の特徴に対応した栽培の要点についても述べていくことにしたい。強い根とか、腐りやすい根とは何によって決まっているのだろうかについても考えてみる。以下に書いたり示すことは、接ぎ木や接ぎ降ろしの場合の根や、輸入球で根が切られている場合などは当てはまらないことは言うまでもない。

2.根の形の分類
分類というと、種の分類を考えるのが普通である。しかし、何でも分類することはできる。従って根を形によって分類することも勿論可能なはずである。但し、サボテンの根についてこのようなことが体系的に取り組まれたことは無いようなので、文献を参考にして試してみることにする。
一例としてAndersonのCactus Family(サボテン科)を採り上げてみよう。根についての記述は苗や刺や花に比べて非常に少なく、また、一貫性も欠けているように思われるが、それでも幾つかの言葉がある。エリオシイケ(ネオポルテリアを含む)やスクレロカクタスの項が最も詳しい。勿論写真が載っていない為、実感が湧かない。百聞は一見に如かずである。ここでは、なるべく適当な写真を示すことにする。

(1)直根(taproot)
茎の下の主根が太い場合に呼ばれるようである。
コピアポア・ラウイ、
ロビビア・パンパナなど、

エリオシイケ・エスメラルダナ(円錐状)、ラウイ(人参)、

暗黒王(短)、

赤城(強い)、
バイリアナム(長い)、
テレサエ(強い)、
マツカナ・妖仙玉(短)、うず潮(弱い)、
ネオウェルデルマニア(強い)、

スクレロカクタス・グラウカス(沢山に分岐)、彩虹山(一つ)、白虹(大きい)

(2)太根(tuberous root)
以下の種類などに使われている。
コピアポア・ヒポガエア、

エスコバリア・チワエンシス、
フライレア・ブエネケリ(強い程度)、
マミラリア・テトランシストラ、
オロヤ、


ワインガルチア・フィダイアナ(with constricted neck)、
ギムノカクタス・サブテラネウス、
(3)(large, turnip形)
帝冠、

(4)(long, turnip形)
根と言うよりはむしろ茎の根元が細く長く伸びている。
ギムノカクタスの美針玉などに使われている。

(4)(swollen root)
エキノセレウス・シュモリイ(珠毛柱)
(5)多肉質(fleshy)
光山、
サボアエ、に使われている。
(6)(thickened root)
エキノセレウス・プルチェルス、
マミラリア・グラハミイ、
(7)多肉質(succulent, tapering)
マミラリア・ルエティなどに使われている。


(8)(spindle shaped)
ペレキフォラ

(9)細根(fibrous root)
普通の植物のような根はこう呼ばれることが多い。
薫竜玉、
マミラリア・トナレンシス、
(10)(diffuse)
マツカナ・トゥバークラタ