メロカクタス
着手
2007.5.15代表種リスト公開開始

メロカクタスは花座を作るサボテンとして知られている。球形サボテンの中では唯一南米から北米まで広く産する点でも特徴的である。ヨーロッパに導入されたのは早くリンネも命名している。国際系統学グループは33種を挙げている。花は体の割に小さく、花座の中に次々に咲き、主に蜂鳥により交配される。実が赤くて目立ち、種が鳥により運ばれて広がったのではないかという説がある。
ここでは、国際分類に従って種名を示す。大半がブラジル東部のバイア州産で、形も似ている物が多い。稜は10前後と少ないのが大半でアンダーソンに依れば最大でも22である。
南米球形種の中での位置づけは明確でなく、従来はセレウス連に入れられている。最近の遺伝子解析の結果に依れば、トリコセレウス連とされている偽花座を持つディスコカクタスと近縁とされた。 (詳細はカクタス東京446号(2006.7/8)参照)

全種の写真や産地、フィールドナンバーなどは下記のサイトにある。
(1) http://www.freeweb.hu/melocacti/en/index-en.php
種名リストや栽培苗の写真は下記のホームページにある。
(2) http://dialspace.dial.pipex.com/prod/dialspace/town/drive/xz06/melocactus/
異名同種を含む種名リスト
(3) http://www.melocactus.net/web-content/pages/pages%20principales/page%201.html


図鑑
andinus1 (1991)
アンデス山脈中のコロンビアから西ベネズエラまでの標高1500-2200mに産し、近年初めて記載された。

azureus2 (1971)鶯鳴雲
体色が青みがかっているのが特徴。
ブラジル、バイア州、標高800m以下

caroli-linnaei6 (1753-1991)
リンネの命名したCactus melocactusを同定し直し近年命名された。高さ1mと最高になる。
ジャマイカ産

curvispinus9 (1837)飛雲
分布が広く、南米北端のコロンビアやベエズエラからメキシコの南部まで及ぶ。北・中米に産するのはこの種類のみで、色々な名前が付いている。国際分類では3亜種に分けられており、curvispinus飛雲は曲がった縁刺を持ちメキシコから西ベネズエラまで、標高1500m以下、caesius断雲は縁刺が真っ直ぐか長さ28mm以上でカリブ海とコロンビア・ベネズエラの海岸沿いの標高700mまで、dawsoniiは西メキシコ州のハリスコ州のみに産する。

ernestii11(1920)長槍雲、桜雲
長刺の代表的な種類。中刺は3-8本で長さ3-9cm、縁刺は7-13本で長さ4-15cm。
ブラジルのバイア州とミナスジェラス州産

estevesii12(1989)
ブラジルの北西端でギアナと隣接するロライマ州に産し、近年初記載。

intortos15 (1768)彩雲
高さ1m、径40cmになるとされ、最大の種類。さらに花座は体と同じ高さになる。花は長さ2.5cmと属としては最大級。
西インド諸島の広域に産する

matanzanus20 (1934)朱雲、魔雲
球形で高さ7-9cm、径8-9cmまでの最小型種で、花座を短期間で見ることができる。キューバ産。

neryi22 (1901)巻雲
ベネズエラの西部からブラジル北部までとスリナムに産する

pachyacanthus24 (1975)青嵐雲
緑から灰緑色。中刺は28-48mmとかなり長い。
ブラジルのバイア州産

peruvianus27 (1913)青嵐雲
エクアドルの南西部からアンデス山脈の西麓に沿ってペル南部に及ぶが標高1270m以下

zehntneri33 (1922)雷電雲
北西ブラジルに産する。稜数は10から最大22になるそうで、最も多くなるようだ。

メロカクタスの分布地図、ホームページ(3)より